研究室紹介

2021年オーム&ビット会誌(親睦会機関紙)より

大槻研究室ではAI関連の研究をやっています.その中でも最近脚光を浴びている「人狼知能(人狼ゲームAI)」の研究について説明しましょう.人狼ゲームとは,「この村には,人間の姿に化けられる人喰い人狼が潜んでいる.人狼は人間と同じ姿をしており,昼間には区別がつかず,夜になると村人たちを一人ずつ襲っていく・・・」でおなじみのパーティゲームです.対面人狼の他にオンライン人狼や人狼アプリなどもありますので,実際にプレイした人も多いと思います.AIの強さがすでに人間を超えた将棋や囲碁などは盤面情報が全プレイヤーに完全に公開されている完全情報ゲームです.一方,大貧民や人狼ゲームなどは他プレイヤーに非公開の情報がある不完全情報ゲームです.人狼知能の実現のためには,誰が人狼あるいは能力者であるかわからない,相手が嘘をついているかもしれない,正しい情報を伝えるためには相手を説得する必要がある,などの挑戦的な課題をクリアしていかなければなりません.

大槻が人狼知能プロジェクトのメンバーなので,本研究室では人狼知能の最新の成果を身近に感じながら研究することができます.また,人狼知能はこれまでテレビや新聞などの各種メディアに取り上げられていて,今後もメディア露出の機会があるかも…  本研究室では,人狼知能セミナーや指南書を使った講習会で人狼知能を作れるようになるまで指導します.そして作ったAIで人狼知能大会に参加しましょう.今年の人狼知能国際大会では本研究室のチームが惜しくも準優勝でしたので,今度こそ一緒に優勝を勝ち取りましょう!

指南書

人狼知能大会のスナップ

アバターで対戦
授賞式